系列 keiretsu 2004 8 27
系列というと、どんなイメージでしょうか。
たいていの人は、こう連想するでしょう。
大企業、中小企業、零細企業などの系列。
あるいは、グループ企業を連想するでしょう。
こうした、日本の「系列」も、
企業経営の効率化により、
最近は、昔話になりつつあります。
ところで、実は、日本の役所も、系列化しているのです。
それも、かなり細かく系列化してします。
わかりやすい例として、福祉の例を挙げましょう。
「厚生労働省→都道府県→市町村」という系列なら、まだマシでしょうが、
実際は、もっと細分化していて、
たとえば、障害者の福祉ならば、こうなっています。
厚生労働省障害福祉課→都道府県障害福祉課→市町村障害福祉担当課
このような系列が、児童福祉、高齢者福祉など、細分化して存在しています。
福祉分野だけでも、数多くの系列が存在します。
これが、国全体となると、それこそ、星の数ほど系列が存在します。
国と地方公共団体は、このような系列の集合体とも言えます。
そして、何をやるにしても、この系列の上流(国)から、下流(市町村)へ、
お金と権限が流れるだけです。
だから、行政改革と言っても上の空で、
自ら変われないし、誰がやっても変えることもできないのです。
こうした現状を改革するには、お金と権限を細分化せず、
まとめて、一括して、地方公共団体に渡すべきです。
知事は、経営者です。
しかし、なかには勘違いしている知事がいて、
自分を子会社の社長だと思っている知事もいるのです。
早急に、意識改革が必要です。
知事が変われば地方も変わる。
地方が変われば国も変わる。
改革は、地方から出発するのです。